ブログ-2017年09月-
秋の訪れー暑さでの事後処理と冬に向けて
2017.09.29
こんにちは、松本です。
今年の夏は雨が多かったのですが、いったんは夏の暑さが和らいでいます。まだまだ昼間は暑いですが朝晩は少しずつ肌寒さを覚えたり、風にさわやかさを感じる様になりました。
そういえばキンモクセイの香りも、ほのかに意識できる気がします。秋の訪れですね。暦の上では立秋から立冬までを指します。二十四節気では立秋から霜降にあたります。
夏の陽気が衰えていくかわりに、陰気が増してくる時期です。秋分は「陰陽」が同じになる日で、昼夜の長さがほぼ同じになります。
過ごしやすい時期とは言っても、秋は夏の疲れが一気に出るときです。ここで挙げる疲れには2点あります。1つは暑さに負けて体力を消耗したもの。もう1つは暑さの為にエアコンや冷飲食で身体を冷やしてしまったものです。
暑さで体力を消耗した場合には、その人は抵抗力も弱くなっているので、秋になって気温が下がり出すと寒さが辛くなってきます。また夏の暑さを回避しようと身体を冷やし過ぎた場合でも、同じ様に寒さが辛くなってきます。
秋になり外気が冷たくなってくると、その冷たい外気の侵入に対して陽気が必要になるのですが、夏の間ずっと身体を冷やしていたので、充分な陽気が準備できていません。
真夏は外が暑いですから、エアコンと冷飲食でもプラスマイナスのバランスが取れていました。しかし秋になり朝晩が涼しく、時には肌寒くなると身体が対応できなくなります。そうなると喉や鼻が痛かったりグズグズする、身体のどこかが痛み出したりします。
■まずは胃腸の立て直し
秋野菜には里芋、ごぼう、しいたけ、玉葱など、根菜や芋類が多く、身体を温めてくれます。体を冷やす夏野菜や夏の料理で疲れた胃腸を助けてくれます。旬の野菜は季節に応じていますので、身体が季節の移り変わりに対応する手助けをしてくれます。
■お灸
身体へ熱を補います。個人の体調や症状に応じて経穴(ツボ)を選び、自然治癒力を呼び起こします。自律神経を整え内臓を安定化させていきます。ほんわかと気持ち良い状態へと向けていきます。
■衣類の調整
朝と昼とで気温が違ったり、寒い日と暑い人が交互に入り乱れる時もあります。そんな時は一枚余計に着るなど衣類で対応しましょう。寒いのに半袖だと陽気を損ない冷やしてしまいます。逆に暑い日に厚着だと汗かきで血を消耗して陽気を逃がしてしまいます。
秋は成熟収穫の季節です。陽気が少なくなるかわりに陰気が多くなってきます。陰気は収める力です。減少していく陽気を体内に蓄えていきます。秋は発散活発だった春~夏の片付けです。来るべき冬に向けて陽気をしっかりと収めていきましょう。
膝の痛み、手術をする前にできる事あります!
2017.09.22
こんにちは、須藤です。最近患者様と接していて多いな~と感じる症例があります。本日は膝の痛みについて書いていこうと思います。
膝の痛みの中でも、膝の皿周辺(膝蓋骨)が痛い場合に考えられる病気には、変形性膝関節症、膝蓋腱炎、膝蓋大腿関節症、子供の成長痛オスグッド・シュラッター病、水が溜まる関節水腫、痛風、関節リウマチなどが挙げられます。
他にはひざの内側、外側、膝裏などが痛いと場所によって原因と病気が違います。そもそも膝は関節に体重の負荷がかかりますが軟骨が摩擦をやわらげたり、靭帯や筋肉のサポートで衝撃をやわらげています。
しかし、加齢による骨の新陳代謝の低下、軟骨へのストレスで膝痛が起きるのです。このストレスというのは冷え、肥満、過去の怪我、O脚、X脚、筋力の低下などです。この軟骨は骨の両端を覆い、骨同士がぶつからない様にクッションの役割をしています。この軟骨の役割がとても重要なのです。
「立ち上がる時に痛い」「階段の下りや歩き出しのときに痛い」という膝痛のほとんどは、先ほど書きました変形性膝関節症なのです。
この変形性膝関節症は男性より女性に多いのが特徴です。理由は
①女性は男性より筋量が少ない
②閉経とともにホルモンの分泌が減少し、骨が弱くなる
整形外科では
①内視鏡で軟骨のかけらをクリーニングする方法、痛みが軽い段階ではこopeで十分な場合もあるそうです
②脛骨骨切り術 これは膝の関節内側の軟骨のすり減りが進んでいる場合に有効なようです。すねの骨に切り込みを入れて開きくさび型の人工骨を入れて金属で補強し、O脚をX脚にしていくというopeだそうです。私個人としてはかなり痛そうに感じます。回復までに半年ほどかかるそうです。
③人工膝関節全置換術 痛みや軟骨の減少が膝全体に及んでいる方に適しているようです
整形外科ではこのようにopeが出来ますが我々はopeが出来ないのでどのように治療していくか?患者様の中でもopeはしたくないという方も多くいらっしゃいます。
当院では超音波治療法という患部に1秒間に80~300万回の機械的振動を与え、からだの深い部分にまで温熱マッサージを行う治療もございます。
炎症抑制、除痛、筋緊張緩和の効果があり、現在この超音波治療にて膝に歩けないほどの痛みがあった患者様が歩いても痛みが出なくなったという方もいらっしゃいます。
あとは膝痛に大事なのはやはり、筋量と関節の可動域を広くすることです。MRI検査で軟骨がほとんどなく何もしていなくても痛みが出ていた方もインナーマッスルを鍛え無理のないストレッチを継続され多少の痛みはあるもののopeなしで不自由なく生活されています。膝の痛みでお困りの方、手術をせずにどれくらい症状が楽になるか?当院までお越しください!!!
正しく湯舟に浸かれていますか?体に良い湯舟の浸かり方とは?
2017.09.13
こんにちは。吉野です(^^)/
暑い日が続き、夜の入浴がずっとシャワーだけの日が続いていました。そして先日、久しぶりに湯舟に浸かり、改めて湯舟に浸かることの気持ち良さを実感し、湯舟に浸かることの効果と入り方について書くことにしました。
湯舟に浸かることの最大の効果はやはり血行促進です。湯舟に浸かると心身のリラックス以上の効果が期待できます。
湯舟に浸かることのメリットの一つに温熱効果があります。体が温まると血管が広がり、血行が良くなります。これにより、体内の老廃物や疲労物質が排出されるのを促すことができます。湯舟の中の適度な水圧も血行を良くしてくれます。
他にも、お湯の持つ浮力で身体に掛かる重力が軽減されることで筋肉の緊張がほぐれたり、毛穴が開いて汚れが落ちやすくなるなど、湯船に浸かることで得られるメリットはとても大きいです。
そして、湯船に浸かると疲れが取れます。これは、湯船で温まると副交感神経が優位になって心身をリラックスできるからです。
そこで心身のリラックスに効果的な入浴方法を紹介します。
・食後30分以上空けてから入浴します。これは身体が食後は消化の為に体中の血液が胃に集合する仕組みになっているからです。消化の途中で入浴すると血液は体の表面に散ってしまい消化不良を起こしてしまいます。
・多めの水分補給をします。1回の入浴で800ml程度も脱水してしまうというデータもあるので、入浴前にコップ1~2杯は水分補給した方が良いです。
・寒い冬は熱めの湯船に浸かると芯から温まる気がしますが、熱い湯船よりもぬるめの湯船に10分~15分ほど浸かる方が身体を温める効果があります。適温である40度設定で湯船にお湯を溜めましょう。42度以上だと交感神経が優位に働きリラックスできません。
・入浴後、お風呂でしっかり温まって汗をかいていますので、出たらもう一度コップ1~2杯の水分補給をしましょう。
ここの所、涼しさも感じられる日もあり、体調を崩している方も多ようです。正しく入浴して健康な身体にしていきましょう!
うちの従業員が引いた風邪が治りにくい原因って?
2017.09.10
院長の佐藤です。今回は、当院で勤務して下さる先生なのですが、一見、体格も良く(若干太り気味ですが)健康そうに見えるのですが、度々風邪を引き、休んだりします。マスクをつけて出勤するも、そのマスクがなかなか取れません。(長引きます)。
我々のお仕事は、健康を提供することなのですが、そのスタッフがこれでは説得力がありません。身内であるスタッフの身体で何が起こっているのでしょうか?
私なりに分析し、少しでもそのスタッフの体調管理に役立ち、更には同じような悩みをお持ちの方にも役立てれば嬉しい限りです。
先ずはこのスタッフのパーソナルデータとして、
1.当院では3か月前より1日勤務となり、平日の1.5日と日曜日はお休みしてもらっているので週休2.5日制で勤務して下さっています。
2.それまでは、変則な勤務時間で働いていました。一週間の流れとしては、
月曜日PM7:00~AM4:00までリラクゼーションを主とした自費の治療室で勤務。ほぼ寝ないで火曜日AM9:00~PM7:30まで西葛西の方の鍼灸整骨院にて勤務。
水曜日は月曜日と同様にPM7:00~AM4:00まで働き、殆んど寝ずに木曜日AM9:00~12:00まで西葛西での勤務。
金曜日はまたPM7:00~AM4:00まで働いて土曜日午後の2:30~8:00まで当院で勤務。
日曜日はお休み。このような勤務を約3年間していました。責任感の強い方で、勤務の先々で好意にして下さる患者さまの事を第一に考え、無理な勤務をしていて、先生の体調の事を優先すべく、私も説得し、6月より当院での勤務に一本化し現在に至ります。
3.当院では6月初めから昼間の時間帯の勤務となりましたが夜は眠れない事がまだあって体が慣れていない状況が続いています。
4.先週の木曜日に風邪を引き、それでもマスクをして木~土は勤務して下さったのですが、無理がたたってか、月曜日はお休みされ、何とか火曜日は出勤したもののマスクは取れず・・・・・。水曜日は元々お休みだったので内科の病院を受診され、血液検査をしたそうです。ウイルス性の感染等もなかったが、貧血(鉄分不足)が判明したとの事。
ここまでのデータで整理しますと
1.睡眠が十分に取れていない
2.このスタッフは男性ですが、鉄分が不足している。
1の睡眠に関しては、とにかく日の明るい日中に活発に活動する。軽い運動を心掛ける。食べられる範囲でいいので、栄養バランスを考えた食事を摂る。夜は蛍光灯やパソコン、スマホなどのブルーライトが出るものを見るのを控えて、入浴後1時間以上空けて早目に就寝する習慣をつける事かと思います。
2の貧血(鉄分不足)なのですが、どういったメカニズムで『風邪が引きやすくなり、また治りにくくなるのか』少し調べてみました。
風邪を引きやすい時期は「免疫が落ちている」とよく言われます。鉄分が不足すると、白血球が作られなくなり、それによって免疫が低下します。白血球の役割としては、外部から侵入してこようとする菌やウイルスを外に出そう、また入れさせない、排除する役割があるんですが、その白血球が少なくなると、自ずと菌やウイルスが体内に入ってきやすくなり、風邪を引きやすくなります。
更になかなか治らない、治りにくい風邪も、この鉄分不足による白血球減少が影響し、排除すべき菌やウイルスが長く体内に残ってしまうことによって、風邪が長引き、更には二次感染して違う菌やウイルスをもらい悪化して長引く・・といったこともあるようです。
では、鉄分不足はどのように補えばよいのでしょうか?
西洋医学のチカラをお借りしますと、薬(鉄剤)を処方してもらい、長く服用するものと、直接、鉄分を注射する方法があります。鉄分を直接注射した方が量も多く摂取できるので、即効性もありますが、頻繁に病院に通って注射してもらう必要があります。また、鉄剤だと1か月単位で処方してもらえるので、通院の手間は省け、飲むだけでいいので楽なのですが、鉄剤は胃を荒らしてしまう事も多いようです。しかしながら最近は、副作用の少ないものも出ているようです。
それと同時に食事で鉄分を多く摂取する必要があります。鉄分の多い食べ物を紹介しますと
・レバー
・牛もも肉
・カツオ
・マグロ
・あさり
・牡蠣(かき)
・鰯(いわし)
・大豆
・ほうれん草
・小松菜
・ひじき
これらの食品を摂取するのと同時に、鉄分の吸収を良くするためにビタミンCを含む、ブロッコリーやカリフラワー、レモンやイチゴ、キウイフルーツといったものも同時に摂取するといいようです。
大切なスタッフの体調が少しづつでも快方に向かい、笑顔で皆様を迎え、パワーを注入します。
日々、成長を重ねて参ります。一緒に健康への一歩を歩みましょう!
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