ブログ
さする、叩く、つまむで予防
2018.09.26
こんにちは松本です。暑さも落ち着き、そろそろ秋の気配を感じるようになりました。今日は簡単な予防に関して書いていこうと思います。
人は邪気を溜めない身体にしていくのが、病気の予防につながると思っています。その為にはまず一つ目は、外からの邪気をなるべく少なくする。
暑さが気にならなければ、エアコンは長い時間つけない、パソコンやスマホも時間制限をするなど、できる範囲で意識して、身体を邪気から守ることが大事です。
二つ目は、ストレスや葛藤を解消するように、内的な修練をする。音楽や書を楽しむなど趣味や勉強の時間を増やして、目の前のことから離脱する能力を育てる。人間は今抱えていることしか見えないとストレスが溜まって病気になりやすい。外的社会に縛られると、人の目や評価に左右され、いつまでも楽しく生きられない。内的世界で、自分にしか分からない楽しみがあれば、ストレスフリーの時間が持て、芯から強い人間になれる。
三つ目は鍼灸で邪気を抜くことです。鍼を刺し邪気に逃げ道を作るのです。背中や手足も邪気抜きできるが、頭皮の邪気抜きは特に効果があります。
頭頂部にある百会は邪気抜きには欠かせない。自分で頭の上を押してみて、痛いと感じたら邪気が溜まっています。そんな時は鍼灸で邪気を抜くと頭がスッキリします。いくら気をつけていても社会と繋がっている限り、邪気が溜まります。こまめに手入れをすると、大きな病気にならずに済みます。
また、邪気が頭に溜まったことがわかってもどうしても鍼灸を受ける時間がない人もいます。その時は、自分で体を触って、邪気の溜まっている場所を特定し、さする、叩く、つまむなどの手技を行う事である程度抜くことができます。
例えば頭に邪気が溜まって痛い、もしくはぼんやりしている時は、櫛で頭を前から後ろに強くすくと良い。ゆっくり櫛を動かしながら頭のてっぺんから邪気がぬけるイメージをする。数分で頭が冴えてきます。怒りが溜まって胸が苦しい時、両脇の下を叩くと邪気が抜ける。
邪気の反対で身体の原動力となるのは真気である。正気とも言われます。ではどのようにすれば、身体の中にある真気を最大限に守ることができるだろうか?
「黄帝内経」の答えを見てみましょう。
外からの邪気から身を守り、心に雑念を抱かず、精神内を守れば病気にならない。
「邪気を避け、精神内を守る」とは、一言でいうと自分の境遇に満足し楽しむことです。
人が病気になる原因は、外から邪気が侵入することもあるが、もっと大きいのは内的な原因である。特に妬みは名のない火となり、じわじわと身体を蝕みます。
養生と言えばどうしても具体的な体操法や良い食べ物を選ぶのが大事だと思いがちだが、人間の心の中に生じる、この名もない火こそが大敵です。
新着ブログ
- 2020-09-06
- 当院での取り組みです。・・・
- 2020-08-09
- お盆休みのお知らせ
- 2020-05-27
- 緊急事態宣言解除に伴う・・・
- 2020-05-11
- 緊急事態宣言延長に伴う・・・