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冬は養蔵。腎をケアしましょう
2018.11.13
こんにちは松本です。立冬を過ぎたのに昼間はまだ暖かい日があります。近年は二十四節気よりも季節がずれて12月から2月を冬とするのでしょう。
日常生活においては古典にもあるように、万物とともに休むべきなのでしょう。冬の間は万物は閉じて隠れる。水は凍り、地面は固まって割れ目が出る。早く寝て遅く起き必ず日が昇るのを待つ。日が昇る前に起きると陰液を消耗するからです。
そして冬は万物とともに休みモードに入るべきです。栄養を蓄え、翌年の春に向け準備する季節です。
特に冬は腎の精気を蓄える季節なので、黒色の食べ物や骨付きスープがオススメです。黒ゴマ、黒ナマコ、海苔、黒ナツメなどは腎経に入り腎気を養う。
腎は骨を司るので、牛、豚、羊の骨付き肉を、大根やクコの実、生姜などを入れて圧力鍋で煮込むと、骨髄の栄養分が摂れます。
妊婦さんや身体が弱く腰がだるくなりやすい方にお勧めです。
また、これから師走を迎えるにあたり、普段よりも多忙になります。
精神面においては多忙、多食の冬にしないことが大切です。
腎は志を司るので、腎精を無駄に使わないことが大事です。
しかし日本に生きる我々は、年配者も若者も季節とは無関係に慌ただしく動き回ります。忙しいという漢字は心を無くす意味でもある。
常に忙しくすることは心が空しくなる恐れがある。
冬場は忘年会、新年会などの飲み会や会社の決算で慌ただしく過ごすのが普通になっています。そして腎が傷つき、腰が痛くなったり、お腹が張ったり、精神的にイライラする人が多い。
腎は水の臓器で、水が少なくなると心の火が燃える。つまり精神が落ち着きを失います。同時に腎は元陽でもあるので、陽気が足りなくなると胃腸にエネルギーを提供できずに消化機能が落ちる。大腸、小腸にガスが溜まってお腹が張ります。
すなわち、お腹が張る日が何日も続くと、腰が痛くなる。このことから腰痛の治療は便通を良くすることが先決で、食事を抑え、養生し腎精をゆっくり養うのが本治法です。
そうなる前に冬はなるべく用事を減らし、精気を蓄えることをお勧めします。
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