こんにちは、井口です。患者さんの中でもジムに行き、トレーニングをしている方は多いと思います。トレーニングするにあたって効率的に目的とするトレーニング効果を獲得するための7つの原則を書いていこうと思います。
特異性の原則(SAIDの原則)
生体は課せられた刺激に応じた適応をします。例えば筋肥大を目的とするのであれば効率的に筋肥大するトレーニングをする必要があります。
この原則はスポーツをしている方に必要な要素です。2つの考え方に分かれ、1つは競技に特化した専門的トレーニングと、もう1つは基礎となる身体的能力を向上させるトレーニングです。競技特有の動きがあるのでそのトレーニングと、土台となると基礎の動きをトレーニングする必要があります。
過負荷の原則(オーバーロードの原則)
生体は、継続する刺激に対して適応する働きをします。日常生活の運動強度は最大筋力の30%程度だと言われており、普段の生活ではトレーニング効果はあまり期待できません。逆に日常生活でしていることをしなくなれば体が衰える可能性もあります。なので体を鍛えていくために、より高い負荷をかけ耐えられる体をつくっていきます。
漸進性の原則
トレーニングの量や強度は段階的に増やしていく必要があります。最初は簡単なものから始めて徐々に難しくしていきます。個人のレベルに合わないものから始めると効果が少ないだけでなく怪我をする可能性もあります。
意識性の原則(自覚性の原則)
トレーニングをする際になにも考えずにトレーニングを行うのと、意義を考えて行うのでは効果に大きな差ができます。何を強くするのか、何に役立つのかなどを理解することで目的に向かいトレーニングすることができます。疑問、不安があるとトレーニングを継続することが難しくなります。
全面性の原則
トレーニングはバランスよく鍛える必要があります。ある部分を強化しても別の部分が弱ければ強化した部分が最大限に生かすことができません。例えばボールを投げる際には、腕の筋肉が大事だと考えるが、体を安定させるための足の筋肉も重要であるし、体をねじるときの体幹の筋肉も重要です。
個別性の原則
トレーニングは、年齢・性差・体格・体力・技術レベル・経験・健康状態・個人の精神的特性などを考慮します。
小学生低学年では運動の基礎の動き、高学年ではスキル、中学生では持久力、高校生では筋力と、成長過程でも伸びやすい要素が違います。その人の特徴に合わせたトレーニングが必要です。
継続性の原則
トレーニングは一時的に行うではなく計画的に継続、実施しなければなりません。トレーニング終了後はトレーニングの前の状態に向かって行きます。また短い期間で獲得した効果は、長い期間かけて獲得した効果に比べ早く消失するといわれています。長い期間かけて継続していくことが大切です。
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