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冷え性について
2016.11.04
おはようございます。本当は11/2(水)にブログ更新担当でした院長の佐藤です。
ここ数日、気温が下がり、秋物の洋服を通り越してすっかり冬の装いになりました。
そこで今日は、冷え性について書いていきます。
西洋の医学では、手足が冷たく、腹痛や下痢、生理痛、低血圧などの症状があっても、「冷え性」という病気だとは診断されません。多くの場合は自律神経失調として、精神安定剤を処方されたり、痛みや下痢などの症状を緩和する治療や投薬がされます。いわゆる、根本を治すのではなく、症状を止めることを目指すのです。
我々のテリトリーである東洋医学では、病気は病気の体の陰陽のバランスが崩れていると解釈します。
冷え性も原因はいくつか考えられますが、体のバランスが崩れている状態や、冷え(東洋医学では寒邪といいます)が体に侵入するなど、その不調を知らせるために痛みや症状が出てくると考えています。
それらの症状や、個々の体質を元に、体のバランスが崩れる原因や状態を見極め、それを改善することで根本から冷え性を治そうとします。
少し詳しく原因を述べますと
1.エネルギー不足(陽気不足)
~元気とか気分が良いですとか、「気」というのは人間のエネルギーの状態を指していると考えられます。陽気とは体を温める働きのあるエネルギーの事です。この体を温めるエネルギーが不足すると、熱を生み出す力が弱まり、寒さに対しての抵抗力が減るので、体が冷えやすくなるのです。身体的特徴として、エネルギー不足ですから、全体に色白で弱々しい印象だったり、疲れやすいなどの特徴があります。
2.ドロドロ血(淤血)
~最近では、ドロドロ血という言葉がよく使われるようになりましたが、東洋医学では既に数千年前から、血の汚れやドロドロ状態のことが知られていました。
「血」がドロドロ、ネバネバの状態になって、血液による栄養の補給や、老廃物の排出が滞っている状態です。手足の先の細い血管に血が流れにくくなるので冷えを感じるのです。
3.貧血(血虚)
~西洋医学でいうちょうど貧血のような状態で、体に栄養分を運ぶ血が不足し、末端の血管に届かない状態です。体が痩せてきたり、肌色も悪くなります。
4.水分過多(水毒)
~冷たい飲み物の摂り過ぎ、水分代謝の異常や、胃腸機能の低下によるもので、水分過多によって体が冷える状態です。お腹にポチャポチャ音がする場合があります。いわゆる「水太り」という体型です。
5.冷えのぼせ(気逆)
~血や気の流れが悪くなることで、顔や上半身はのぼせたり、ほてったりするのに、下半身が冷えている状態になります。更年期時期には「ホットフラッシュ」と呼ばれ、急に汗をかいたり、のぼせたりという症状が顕著になります。さらに重い場合は、逆に手足が熱く感じる場合もあります。これは、凍傷の一歩手前で熱く感じるような状態です。
長々となってしまいましたので次回、改善法について書いていきます。
1つだけ始めてほしいのは朝起きたら「白湯」を飲む。先ずは実践してね。
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