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舌を診れば身体がわかる
2016.11.22
こんにちは松本です。今日は鍼灸治療における診察の一つである「舌診」についてお話ししたいと思います。
古今東西の治療の淵源を探ってみると最初の診断はまず身体全体を観ることでした。
ところが近年では科学の発展なのか、「PC上のデータやカルテを見ながら問診したり説明するだけで、とうとう顔さえ見られなかった」などの声も挙がったりします。
確かに限られた数分の時間の診療では、じっくり患者様を観ることは難しいかもしれません。
しかしながら生の状態を自分の目でよく観察しなければ機械的な検査だけでは測ることが出来ない病の真実を見逃しそうです。
鍼灸は身体全体の繋がりを大変に重要視します。それ故に診断は患者様が入ってきた瞬間の望診から始まります。ちなみに診察は4つから成り望・聞・問・切です。
望診の中でも舌の色や状態をしっかりと診る舌診はとても重要です。舌の苔や舌下静脈の色と状態、舌の割れ目の有無、色などを観察することにより、疾病の性質・病位の深さ・病気の進退など判断する方法の1つです。
また舌診は患者様の主観的な感覚に左右されずに疾病の原因をありのままに反映する客観的な指標でもあります。特に舌はその組織的構造から、素早く体内の状況が反映されます。
それ故に古くから舌は「内臓の鏡」とも呼ばれています。
身体の様々な不調でお悩みの方は是非一度当院にお越しくださいませ。
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