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先日、学会で楽トレの機械の有用性が発表されました。
2017.01.13
新年明けましておめでとうございます。院長の佐藤です。本年も患者様お一人お一人に真摯に向き合い、その方その方のゴール(目標)に向かって治療していこうと思っております。
今日は昨年末に学会にて楽トレの機械が内臓脂肪面積が約46%減少し、背筋力も14%増加、腹筋によるシットアップ回数も31%増加したと発表されました。
少し難しくなりますがアンチエイジングサイエンス2016.12月号より一部抜粋してご紹介します。
考察
内臓脂肪の過度の増加は、高血圧症や糖尿病などの危険因子を増加させ大きな問題となっている。厚生労働省は「健康日本21」において、栄養面だけでなく、歩行運動などの運動を推進している。しかし、現在の日本社会では、通常の運動療法が適用できない患者やメタボリックシンドローム及びその予備群が多く存在している。
そのような中、注目されているのが電気刺激による筋収縮である。その理由として①EMSが自動運動を必要としない他動運動であること、②心肺機能や関節に負荷をかけない有酸素運動が可能であること、が挙げられる。しかし、EMSなどの物理療法の生体への影響に関する科学的エビデンスに乏しい。そこで、今回複合高周波EMSが生活習慣病の危険因子である脂肪代謝に対して、どのような影響を与えるのかを検討した。
無酸素運動による乳酸などが成長ホルモンを誘発することはよく知られているが、近年、有酸素運動がより成長ホルモンを増加させる報告もあり、運動が成長ホルモンを増加させ、ホルモン感受性リパーゼを活性化し、脂肪を分解する作用があると考えられている。これらのことから、成長ホルモンは生活習慣病のアンチエイジングホルモンと言われている。また、生活習慣病と内臓脂肪とは強い関連性が知られ、実際にアディポネクチンの低下が内臓脂肪増加と相関することが示されている。成長ホルモンと同様な作用があり、生体内の濃度が高いアディポネクチンが注目されているので、内臓脂肪への複合高周波の影響のバイオマーカーとして着目し、その濃度を測定した。
難しいですがもう少しお付き合いください!
アディポネクチンは日本で発見され、内臓脂肪細胞より産生され、耐糖能改善効果や抗動脈硬化作用が知られている。生活習慣病の改善、予防につながるものとして注目されている。運動とアディポネクチンとの関連性について、自動的な低強度有酸素運動によって血清アディポネクチン濃度が増加することが報告されている。高周波電気刺激がインナーマッスルを収縮させることは超音波測定にて容易に観察できるが、これが内臓脂肪にどのような影響を持つのかは不明であった。今回腹部への複合高周波EMSによる他動的な無酸素および有酸素運動の両方の組み合わせが、血漿アディポネクチン濃度を上昇させることを初めて示した。興味深いことに、内臓脂肪面積は約46%も減少したのに対して、皮下脂肪面積は約9%の減少と少なく、複合高周波EMSが痩身効果よりも内臓脂肪の分解促進に有効であることがあることが示唆された。このことは、内臓脂肪の減少と血漿アディポネクチンの上昇が一致したことにより、明らかである。
以上より、自動運動だけでなく、複合高周波EMSによる他動運動も生活習慣病の予防、治療に有用であることが示唆された。
これだけの事が期待できる「楽トレ」。まだ受けたことがない方も是非お試しください。
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