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肩関節の仕組み、ローテーターカフってご存知ですか?
2017.11.14
こんにちは、須藤です。寒くなってまいりました。やはり寒さによって体温を逃がさないように、身体自体が縮こまってしまうのでしょうか。肩が凝る、肩甲骨が重たい。という患者様が多いです。本日は肩甲骨について考えていきたいと思います。
まず肩甲骨の動きは、肩甲骨と上腕骨の両方の動きによって作られています。また肩甲骨には多くの筋肉が付着しています。
- 上角 肩甲挙筋
- 下角 大円筋
- 内側縁 前鋸筋、小菱形筋、大菱形筋
- 外側縁 小円筋
- 棘上窩 棘上筋
- 棘下窩 棘下筋
- 烏口突起 上腕二頭筋短頭、烏口腕筋、小胸筋
- 肩甲棘 僧帽筋、三角筋
- 関節上結節 上腕二頭筋長頭
- 関節下結節 上腕三頭筋長頭
- 肩峰 僧帽筋、三角筋
肩甲骨は少し複雑で、部位の名称が多くあります、少し頭痛くなりますね。
肩関節の動きは、屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋、水平屈曲、水平伸展と様々な動きをします。野球選手、バレーボール選手などプロのアスリートが注目している筋肉を回旋筋腱板、通称ローテーターカフとも呼ばれる筋腱があります。
小円筋、棘上筋、棘下筋、肩甲下筋この四つの筋肉をまとめた総称を回旋筋腱板といいます。これらは肩のインナーマッスルとも呼ばれ、三角筋や大胸筋といった大きい筋肉を補助するサポート筋です。これらの筋が骨と骨の間に挟まれ摩耗することによって腱板断裂となってしまいます。腱板の老化にもよりますので、好発年齢は40代以降の男性に多いです。明らかな外傷によるものは半数で、残りははっきりとした原因がなく、日常生活動作の中で断裂が起きます。特に男性の右棘上筋に多い。
現在阪神タイガースの金本知憲監督が現役時代にローテーターカフの一つである棘上筋の部分断裂している状態で試合に出続けたという話があります。腱板損傷は保存療法七割、オペ適用三割といわれています。普通の人なら「肩が挙がらない」「何もしてなくても痛い」という痛みの状態で「ケガと言わなければケガじゃない」と言い放ち試合に出場していたそうです。さすが鉄人です。元ソフトバンクホークスの投手斎藤和己選手も右腱板断裂で手術を三度しています。リハビリや練習を重ねましたが、一軍で投げられるレベルまでは回復せずに、そのまま引退しています。
どうしたら腱板損傷を防げるのでしょうか?
- 動く前に十分な準備運動をする
- やり過ぎない(無茶をしない)
- 痛みを感じたら休む
- 日常生活にストレッチ運動を取り入れる
プロのアスリートの方は別として我々一般人はこれだけ抑えれば十分な予防になると思われます。
当院での直近の勉強会でも、側臥位での肩甲骨を狙ったマッサージ、手技の練習をしています。肩甲骨の可動域を向上させるストレッチ指導も行っております。些細な事、少しの痛みでもある方は当院でお話を聞かせて下さい。
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