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漢方薬の考え方、その可能性
2018.01.22
新年最初のブログなので遅いですが・・・明けましておめでとうございます。坂本でございます。
今回は、漢方医学の薬である「漢方薬」について書いていこうと思います。
漢方薬は複数の「生薬」を組み合わせて優れた効果を生み出した薬です。つまり生薬単体では漢方薬ではないという事になります。
まず、生薬とは植物由来・動物由来・菌類由来・鉱物由来などの薬効のある天然の有効成分を精製していない薬の総称です。精製はしないけどさすがに鉱石をそのまま飲む訳にはいかないのですよね。なので生薬によって乾燥させたり、細かく砕いたり、熱を加えたりなどの加工をして薬品として用います。
漢方薬は漢方医学の薬であるため、漢方医学の特徴と同じくしています。その特徴とは臓器や組織に病気や原因を求め、その部位を治療する西洋医学とは対照的で、漢方診療は「証に随って治療する※証とは主に体質のことです」という考え方で症状だけでなく一人ひとりの体質を見て、身体全体の調子を改善、整える事で結果的に病気を治癒させるという考え方です。
気になるのは漢方薬には副作用はあるのかどうかですね。漢方医学の考え方では副作用はないと・・・いや、副作用という概念がなく、副作用の様な症状がでた場合は誤治、つまり診断ミスや投薬ミスであるとされているそうです。あるいは副作用後に主訴の病気も良くなる場合などでは「瞑眩(めいげん)」や「好転反応」と判断されたりします。この二つはほとんど同じ意味です。これって副作ヨ・・・ゲフンゲフン。つまりは、漢方薬は西洋医学の薬に比べて副作用は(すく)ないが、用法・容量は守りましょうってお話です。
漢方薬の飲むタイミングですが一般的に食前や食間が多いです。これは空腹時に飲むことにより漢方薬の有効成分の吸収を良くするためです。それと漢方薬(生薬)の多くは水や白湯で飲むことを基本としています。それ以外の飲み物で飲むと効果が薄く、弱くなったり、逆に強くでたりしますので注意してください。
風邪が流行っているこの時期に自分の体質を見つめなおして見るのもいいかもしれませんね。漢方薬での体質改善は長期間の服薬が必要になってしまうかもしれません。しかし、東洋医学である「鍼灸治療」でも言えることですが身体全体の調子、体質を整えることは大事なことです。病気になりやすい身体や冷え性、肌の乾燥やかゆみ、胃腸の弱さなどをもし根本から変えられるとしたら・・・漢方薬の可能性はすごいと思いますよね。
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