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経絡の流れを良くして未病を防ぐ
2018.02.13
遅くなりましたが新年あけましておめでとうございます松本です。
鍼灸治療は、ツボにほど良い刺激を与えることで、経絡の流れを良くすることが目的です。経絡とは臓腑と四肢関節、皮膚をつなげるルートです。ツボはこのルートの上にある駅で、気がたくさん集まる場所です。例えるならば経絡は道路で、気はその上を走る車と言えるでしょう。
車がスムーズに流れる道路は、走っていても気持ちが良いように、気の流れが良いと身体は快適だと感じます。
ここで「気」について詳しく説明すると、鍼灸における身体は、「気」と「血」と「水(津液)」から成り立っていると考えられます。
その中で気は、生命活動の原動力になるエネルギーであり、「血」は血液や栄養素の循環や供給などの機能を指し、「水」は身体の中の水分を意味します。
気の流れが停滞すると気鬱に陥ります。気鬱が長引くと水の停滞、「水毒」を引き起こし、血液の滞り「瘀血」にもなります。
水毒は言葉の通りに水の毒で、内臓のむくみを指す場合が多いです。
下肢が浮腫む、身体が重い、太りやすいなどがその症状です。
現代人が悩む疲労は、主に内臓の水毒が原因で、どこが痛いと言うよりは身体中が満遍なく調子悪いのです。
中でも一番毒が出るところが背中で、古代の養生家たちは何もなくても背中のマッサージや鍼灸を行なっていました。
その目的は、内臓の毒を出す為にです。
水毒が身体にある事を無視し続けると、瘀血も生じます。瘀血の特徴は痛みです。
もし顔色が悪かったり、何か気になる塊がある時には病院で検査を受けて、何も問題はないが痛みが続く場合には、この痛みを解消する為に鍼灸やマッサージを受けてみて下さい。
鍼灸やマッサージで気、血、水の流れを良くすると良いでしょう。
またご自分で簡単にできることに、四肢関節を動かしたり肌をさすったりして経絡の気を動かすことがあります。
しかし現代を生きる我々は、関節を動かす代わりに頭ばかりをフル回転し、肌をさする前にスマホを触るのが普通になっています。
このライフスタイルでは、皆が気鬱になってもおかしくないでしょう。
鍼灸から見ると現代人はストレスが溜まっているのではなく、気が溜まっているのです。
病は気から、と言うように気の滞りが全ての不調の原因と言えるでしょう。
鍼灸の特徴は、この目に見えない気の調整です。気を整えてメンタルをを治すことが鍼灸の真髄です。一本一本の細い鍼が身体の気を動かして、結果として精神に安らぎをもたらしてくれます。
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