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乱れた体内時計で疲れが溜まる‼
2018.03.04
こんにちは松本です。春節を過ぎもう春ですよね。学生の皆さんは春休みで海外に旅行に出たり、ビジネスマンは出張で海外に出ることがあるかと思います。特に東半球から西半球に飛ぶと、身体の時間感覚が乱れてしまいます。この時間感覚の乱れによって、時間に該当する経絡に乱れが生じます。いくら脳が瞬時に現地の時間にシフト出来ても、身体はついていけません。
気の流れは電車の流れと同じで、そんなにすばやく時間を調整できない。自然に任せると経絡の流れを体内時計と一致させるには若くて元気な人でも概ね1週間は必要とします。この乱れた気の流れは内蔵に充分な休息を与えることができず、次第に疲れが溜まっていきます。こういう場合は、とにかく眠い時に寝るのが疲労回復の原則です。そして落ち着いたら鍼灸治療を受けて、気の流れを調整すると、それは身体にとって時計との針合わせになります。
ライフスタイルの変化は、我々の身体に新たな課題を与えました。すばやく適応すること、リズムが乱れても頑張ること、本当に身体は大変です。
時差ボケは海外出張の多い方の問題だけではありません。国内にいても不規則な勤務形態の方には同じ問題が存在します。警察、消防、自衛隊、医師、看護師、ホテル勤務の方々など24時間体制のところは、皆さま時差ボケからくる疲労が身体に蓄積します。
リズムは身体にとってとても重要です。理想を言えば、一日の陰陽の気の変化に合わせて生活できると良いです。
鍼灸ではあらゆるものが「陰陽」のバランスで成立していると考えられています。
日が昇ってから身体を動かす「陽」が優勢な状態から、日が沈むと休みモードに入る「陰」の状態に移行します。
陰陽のバランスを意識した生活をすると、天地の気を吸収して元気な身体を保つことができます。24時間スーパー、コンビニなどの便利さは、身体の時間感覚を乱してしまいます。まるでどの時間も同じような錯覚を覚えるからです。
同じ分量の仕事を同じ時間だけ行なったとしても、時間帯によって身体に与える負担は大きく異なります。
例えば、2人の青年が同じ仕事を違う時間帯で行なった場合に、夜中に8時間働いた青年と朝から8時間働いた青年ではどちらが疲れるだろうか?
明らかに夜中に働いた青年です。1日や2日だったらまだしも、通年で夜中に働く青年は体力の消耗が著しいのです。夜中は陰の時間で、休息することで陰液を養い、昼間に陽気が元気に動くようにバックアップする。夜に休まないと陰液が足りないために、昼の陽気を得ることができません。
すなわち陰陽両虚の状態になり、気力が失せてきます。時計の針を見ると朝の9時も夜の9時も変わらなく感じるが、決して同じ時間ではないことを意識して下さい。
朝はさわやかな太陽の光を浴び、夜は静かな月と憩う。無理をせず自分のライフスタイルにあったリズムをつかんで規則正しい日々を送ることから養生を始めましょう。
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