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私の五月病の対処方法~東洋医学から見る「五月病」
2018.05.26
先週(5/14~20)、ブログ当番でした院長の佐藤です。ゴールデンウィークも終わり、気候も安定し始め、緑の美しい季節となりました。
昨日、今日も日中の最高気温が28℃近くまで上がり、ここ数日の来院患者様でも「身体がだるい」、「頭が痛い」、「やる気が出ない」という訴えの方が多いように思います。いわゆる「五月病」で来院されたのですがここで東洋医学で見る五月病の原因について書いていこうと思います。
〇忙しく緊張続きの新年度~三月の年度末、四月からの新年度とバタバタと過ごし、生活環境が変わった方も少なくないと思います。特に新入社員の方は緊張しっぱなしの一ヶ月だったのではないでしょうか。
〇緊張が弛んだ途端に起こる体調不良「五月病」~ゴールデンウィークで一休みして、休み明けには、「身体がだるい」、「やる気がでない」、「疲労が取れない」など、様々な症状に見舞われることがあります。俗に「五月病」と呼ばれます。緊張がフッと弛んだ途端に起こる体調不良です。
〇五月病は、「心・肝の疲れ」の表れ~東洋医学では五月病を「心・肝の疲れ」と捉えます。ここで言っているのは、東洋医学的内蔵の「心」と「肝」です。この「心」と「肝」という内臓は、ストレスや緊張、精神活動の中枢となる内臓であると、東洋医学では位置づけています。
〇緊張が切れると、溜め込んだ疲れを一気に解放してしまう~緊張している間は、心と肝の働きでなんとか身体を踏んばらせるのですが、連休でポンっと緊張の糸が切れるとツケが回ってきてしまうわけですね。ですから、寝ても寝ても疲れが取れない、故に気力も湧いてこない、そして悪循環に入ってしまいます。
◎五月病の対処法
では、どのように対処していくか。要は、「精神から起こっているので、肉体を幾ら休めても疲れは取れない!!!」
ポイントは睡眠の質を高める事にあるのですが、ただ単に寝ればいいというわけではありません。このような悪循環を断ち切るコツは「敢えてそうする」ことです。
五月病の症状の多くがストレスや緊張など、精神から起こったものです。精神から起こったものですから、身体(肉体)をいくら休めても疲れは取れないのです。
敢えて、身体を疲れさせる!
ではどうするか?「身体を疲れさせてあげる」のです。「いやいや~、十分に疲れています」と仰るかもしれませんが、それは精神の疲れが身体(肉体)に反映されている疲労なのです。運動をして疲れた疲労とは意味が違います。
精神の疲労を、肉体の疲労に置き換えてみる。☞睡眠の質も向上!
ですから、敢えて身体を動かしてみましょう。精神の疲労を肉体の疲労に置き換えるのです。適度の肉体の疲労は、睡眠の質を向上させます。
東洋医学では「心身一如」、心と身体は一つという考え方がありますから、心の問題を心からアプローチするのではなく、身体からアプローチすることで改善を図るという理論を使っていることになります。
過ごしやすい陽気になってきています。勇気を出して身体を動かしてみましょう!
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