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食事で感情をコントロール
2018.08.03
こんにちは松本です。猛暑が続き心身共に疲れ果てている人が多くなっています。まだ当分は暑い日々が続いていきそうです。こんな時は食事の面から気をつけていきたいものです。
だからといって高級なものや、栄養価の高いものを沢山摂ることが良いのでもありません。
その日、その人の身体が必要としているものを食べることが大切です。
人の身体は季節によって、日々の調子によって欲しがるものが異なります。
春には緑色の野菜を好み、夏には水分を多く含み身体を冷ますものを好みます。秋には穀物や果物がおいしいし、冬には根菜類を好む。毎日身体に聞いて、欲しがるものを食べる習慣をつけましょう。
そうすることで五臓のバランスが取れ、健やかな日々を過ごせます。食事で摂る五つの味、「酸、苦、甘、辛、鹹」はそれぞれ「肝、心、脾、肺、腎」に入り五臓の精気を養う。
「肝」「心」「脾」「肺」「腎」とは、西洋医学の五臓を指すのではなく、次のような機能です。
肝 新陳代謝を促進し、血液を貯蔵する
心 血液循環の役割と精神状態を維持する
脾 血、津液を作り出し、全身に運搬する
肺 気、津液、体内の水分代謝を司る
腎 生殖、発育、成長と関係し全体の陰陽のバランスを司る
東洋医学では怒りや喜びなどの感情が度を過ぎると、臓器を傷つけると考える。七つの感情と五臓の関係は次の通りです。
怒り過ぎると肝を傷つけ、喜び過ぎると心を傷つける。思い過ぎと憂いは脾を傷つけ、悲しみ過ぎると肺を傷つける。恐怖と驚きは腎を傷つける。
まとめて書くと難しいイメージがありますが、生活に結び付けて考えるとすぐに理解できます。
怒りに打ち震えている時には酸っぱいもので感情を発散し、スポーツなどで優勝して喜ぶ時には我々はビールで乾杯する。苦いビールがとても美味しく感じるのは、喜び過ぎから心を守るためです。思い悩んでいる時、甘いお菓子を食べると元気が出ます。甘い味で脾が元気になるからです。悲しい時は辛い物を食べて汗を流すと気分がすっきりします。うっ滞した肺気が辛い味で宣発するからです。これから元気を出して勝負しようとする時、人は塩辛いものを欲しがる。腎を元気にして恐怖に打ち勝つためです。
このように五つの味をうまく使い分けると、感情をコントロール出来ます。
ここで夏の生活と食事で気をつけたい点を記します。夏は体内の陽気が全て皮膚を通じて外に行くため、お腹が冷えることが多い。だから真夏でも、どこか一食で温かいものを食べて胃腸を温め、中から汗を出していくことが理想です。
また、無理に暖かいものを食べなくても空調には留意しましょう。エアコンの冷風は邪風なので首や背中に当たると身体を凍らせて痛みを生じさせます。これを寒痹といいます。オフィスで働く女性が夏場に首や肩の痛みを訴えるのはエアコンの邪風にあたった場合が多いです。冷えは男女ともに良くないが特に女性には良くないです。
女性は血から冷えると血が固まり瘀血となって数々の病気のもとになります。
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