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病とともに生きる
2018.08.25
こんにちは松本です。立秋を過ぎても厳しい暑さが続いています。ついつい体調が悪くなってしまいますよね。そうなると気持ちも沈みマイナス思考が大きくなってしまいます。
私も先月の猛暑の日々で、様々な事象が頭の中を巡りました。そして、到達したのが健康のありがたさです。
形あるものは皆具合が悪くなる時がある。人間も身体という形を持っているので調子が悪くなるのは当たり前です。いや、むしろ調子が悪くなる時があるからこそ、人間は愛おしいのです。
もしも我々が不老不死の身体を得て、いつも調子が良いとするならば、きっと傲慢になり他者を思わなくなるでしょう。
痛みを知る弱い人間だから互いに思われるのです。老いの悲しみを知るから共に歩けます。調子が悪いことは決して悪くないです。病気を経験すると人は優しくなり、他人を思いやれます。それに、何気ない日常生活に感動を覚えることもある。
腰が痛くなって歩けなくなると、普通に歩いている人が輝いて見える。食事を飲み込めなくなると、目の前で美味しそうに食べている人が羨ましい。病から学ぶことは実に多い。
それ故に調子が悪いのは問題ではない。問題はその対処法です。
身体が言う事を聞かないからと腹を立てる人、これくらいは大丈夫だと無視をする人、自分はもう終わりだとどん底に落ち込む人、どのようなタイプでしょうか?
調子が悪くなった時、これらの反応はごく一般的だが、どれも良くないです。病気とは、身体が危険を感知して注意を呼ぶ赤信号です。
恐怖に震えるのではなく、原因を探し、生活を変えるチャンスだと理解すべきでしょう。
食事をおろそかにしたか、忙しすぎたか、ストレスを抱えすぎたか、必ず何らかの原因があるはずです。
その原因が分かれば、病気は半分治ったと言えます。残りの半分は治そうとする努力です。
病気はある程度進むと人の手を借りなければ良くならない。強い意志を持って、自分に合う医者、鍼灸師、治療家を探すのが良い。求め続ければ助けはやってくるのです。
この時代、気候も社会も激しく変化する時代、心身の健康を保つことは容易ではない。皆多少なりとも調子が悪いのです。そもそも陰陽のバランスが完全に取れている人はまずいないでしょう。
バランスは相対的なバランスです。完全な健康を求めるより、己の心身状態を理解することが大事です。
身体の声を聞く事、精神内を守ることは内的バランスをとって病気を防ぐ東洋医学の知恵です。
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