こんにちは、井口です。初めてのブログは日本人に足りない栄養素について書いていこうと思います。
日本人に足りない栄養素、それはたんぱく質、ビタミン、ミネラルです。それではこれらの栄養素が足りないとどのような問題があるのか。
たんぱく質は、筋肉や臓器などの構成成分で、他に神経伝達物質の材料にもなりますす。その構造は20種類のアミノ酸から成り立っており、このアミノ酸の種類、結合の順序、数によってその性質や働きが決定されます。食品に含まれているたんぱく質は、摂取されたあと、消化されてアミノ酸となり体内に吸収されて、からだを構成する各たんぱく質へと再合成されます。
たんぱく質はエネルギー源よりも体構成成分としての役割が強いため、不足すると様々な疾病や障害を起こすことになります。例として、浮腫、貧血、皮膚炎、低体温、発育障害などがあります。
一般の人の必要量は0.8g×kg/日で、体重が50キロの人の場合は1日に40グラム必要になります。肉や魚は100gごとにおよそ20g、卵なら1個当たりおよそ6g、納豆であれば1パックおよそ7gのたんぱく質が含まれているので、これを目安に摂取すると良いと思われます。
ビタミンは微量で生体内における物質代謝を円滑に進行させ,正常な成長や生命活動を維持するために働いています。またビタミンのもう1つの特徴は,生体内で合成することができないか,合成できたとしても十分量ではないということです。そのためビタミンは食品から摂取する必要があるということです。
ビタミンは,①油脂に溶ける脂溶性ビタミンと,②水に溶ける水溶性ビタミンに大別されます。通常,脂溶性ビタミンは肝臓や脂肪組織に貯蔵されるため欠乏症を起こしにくいが、水溶性ビタミンは食品からの摂取量と尿中排泄量で決定されるため,体内での停滞時間は比較的短く,欠乏症も報告されています。
<欠乏症状>
ビタミンB 1ー脚気
ビタミンB 2ー口内炎、咽頭炎
ビタミンB 6ー皮膚炎、貧血、食欲不振、全身倦怠感
ビタミンB 12ー悪性貧血
ビタミンC ー壊血病
ナイアシンーペラグラ
ミネラルは体を構成する重要な成分であり、筋肉や神経の働きを調節したり、ビタミン同様、代謝にも深く関わるなど体の中でさまざまな働きをしています。ミネラルの必要量はごくわずかですが、とても重要です。ミネラルの種類も色々ありますがカルシウム、マグネシウム、亜鉛は万年不足状態です。その中でももっとも摂取量が不足しているのがカルシウムです。20年前と比べてみると、どの年代も摂取量が大きく減少していて、全体的に推奨量の6割ほどしかとれていないのが現状です。
カルシウムが不足すると、骨粗しょう症、歯周病、関節炎、副甲状腺機能亢進、神経過敏、高血圧、動脈硬化、胃腸障害
マグネシウムが不足すると、虚血性心疾患、不安定、精神錯乱、関節炎、動脈硬化、結石、発育不全
亜鉛が不足すると、性腺機能減退、前立腺肥大症、皮膚炎、動脈硬化、脱毛、味覚障害、知能障害
ビタミンとミネラルの不足を防ぐには野菜と卵を意識して摂取することです。野菜の推奨されている摂取量は緑黄色野菜120g、淡色野菜250gです。卵は多くの栄養素を含んでいるため、ほとんどの必要なビタミン、ミネラルを摂取することが可能です。しかし勿論、卵一個で全ての種類の基準量を満たす事は出来ません。そのため野菜と一緒に摂取することが不足の対策になります。