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不眠にさよなら
2019.01.29
こんにちは松本です。あなたは決まった時間に決まった症状があらわれる経験をしたことはありますか?
その症状と時間によって、どの経絡が病んでいるか判断することができます。1日24時間と経絡は相応関係があるからです。もともと昔は1日を十二支で表して時間を教えていました。例えば、子時というのは夜中の11時から1時を指し、子は干支でネズミを表す。ネズミは小さく動きが早いように、日が変わる夜中の12時前後は少ない陽気が出る時で子時という。このように1日における陰陽の変化を十二支で表していた。
そして人体に流れている三陰三陽十二の経絡も、それぞれの時間に応じて流れていると考えたのである。各経絡には、気が旺盛に流れる決まった時間があり、2時間ごとにその経絡が対応する臓腑が活性化する。特定の症状が同じ時間に起こることは、対応する経絡に異変が起きているからです。
さて前置きが長くなりましたが、タイトルにある不眠に関して腎経についての話をしていきます。夕方5時から7時は日が沈み、身体が活動から休息モードに入る時間である。理想はこの時間に仕事を終え、家に帰って休息を取ると良い。身体を休みモードに切り替えることでこの時間に対応する足の少陰腎経を養うことができます。腎が元気だと志も高く、何事にも気力が入る。精とは気・血・津液を生み出す根源となるもので、腎に蓄えられた腎精が骨や歯の健康と関係している。腎気が衰えると男女問わず元気がなくなり、活動が衰えます。日常生活で感じることは足腰が弱くなり、やる気が起きない。老化とともに誰もが腎虚になるが、腎を養うこおtで生き生きとした身体を保つことができる。
いよいよ不眠に関してです。夜そわそわして寝付きが悪く、寝ても深い睡眠に入れないのは、たいがい心腎不交が原因です。心腎不交とは、五行で水に属する腎と火に属する心が調和しない状態を指す。腎虚して水が足りないと心に虚火が生じ心が落ち着かずいつまでも眠れない。この状態が上実下虚です。
ではどうすれば改善していけるのか?ご家庭で簡単に出来るのは足湯です。足湯で睡眠の質を高めます。まず睡眠は病気を治す一番の薬だと言われています。
睡眠の質を高めるには心と腎のバランスを上虚下実にすることです。上虚下実の状態とは道得経でいう「虚其心、実其腹」(心を空っぽにしてお腹の気を充実させる)である。すなわち心を無にして深い呼吸をすることで気を下腹部に沈めます。しかし、いくら呼吸に集中しても心は一人で暴走する場合があります。その時は足を温めて気を下に導くのが良い。足湯はくるぶしの上10cm以上までつかるのが良いです。
足首には原穴が集まっているので、温めると経絡全体に刺激を与えます。時間もお湯が冷めたら足す感じで10分は必要です。これを重ねていくことで上質な睡眠が得られます。
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