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イライラを鎮める
2019.03.12
こんにちは松本です。前回のブログに書きましたが、決まった時間に決まった症状があらわれる経験をした事があるかと思います。
特定の症状が同じ時間に起こることは対応する経絡に異変が起きているからです。
今回は「肝」についてお話をしていきます。夜中の1時から3時は丑時で足の肝経が当直します。肝には二つの大事な機能があります。
血液の運搬をスムーズにして気血の流れを調整する役割と、安定した精神状態に保つ役割です。
血が足りないと栄養物質を充分に運べないため、各器官の免疫力が低下していく。気の流れが滞り肝に不調があると常にイライラしたりするので血管も柔軟性に欠け、高血圧になりやすい。そのためこの午前1時から3時の時間は、一日で最も大事な休養時間とも言えます。
肝経の不調としては大きく以下の2つがあります。
まず1点目として食べ物が消化できないことです。肝臓に問題が生じた場合、胃の消化が悪くなって起きる不快感に胸満(きょうまん)があります。これは、肝経が胃を挟んでつながっているからです。
肝と胃の関係は兄弟関係のようでお兄さんが弟の面倒を見ないと弟は自力でうまく消化できないのが特徴です。
2点目として生殖器の病です。経絡のルートからも分かるように、足の内側から陰器を巡り下腹部に入る。肝は筋を司るので男性は鼠径ヘルニアや前立腺の病になりやすい。女性も下腹部が張って腰に痛みを感じる。腰が痛くて屈伸できない症状があるが、腰自体の問題よりも下腹部が陰部を引っ張って痛いという特徴があります。これは寒邪が肝腎両経を侵し、中に瘀血を生じて痛むからです。
肝気が停滞すると人は怒りっぽくなり、食べ物を消化しにくくなります。家でも職場でも食事の時だけはあまり厳しい話をしないほうがよいです。特に小さなお子さんに対しては禁物です。子供は大人より胃腸が弱いので、すぐさま食欲がなくなり下痢をしたりします。
またまた今回も前置きが長くなりましたが、怒りイライラを鎮める方法です。どうしてもイライラしたりする場合には、足を湯で温めたうえに太衝を押すと良いです。怒りが溜まって両脇が張って痛い時は、両側の肋骨の下を軽くさすると気持ちが落ち着きます。
また女性で生理痛がひどく下腹部が冷えている方は、下腹部をカイロや湯たんぽなどで軽く温めた後に、大腿部の付け根と下腹部を気持ちいい程度でマッサージすると痛みが軽減し、精神的にも楽になります。
大腿部の付け根には気血の巡りを良くするツボが集まっています。女性だけでなく男性も年を重ねると、この付け根が疲れる事が多いです。
叩いたり揉んだりすることで、生殖器への血液の巡りを良くするだけでなく、消化機能を良くする効用があります。
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